マトリョーシカ工場(?)、スヴェニール(キーロフ)

 キーロフのスヴェニールというマトリョーシカ工場です。

 この工場では、マトリョーシカの他に、チェスとロットというゲームの駒を作っています。

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 この建物、左半分が工場の入り口、右半分はマガジン(お店)です。
 この建物の左側が車の入り口です。

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 多量の木材が運び込まれます。

 ところで、前日、この工場が閉まってから到着したものですから、そしてこの日は開く前に到着したものですから、周辺の風景を撮影しました。
 先に、工場周辺を御覧ください。

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 この工場は、キーロフ市内ではなく、キーロフ市街を通り越した、ノヴォ・ヴャツカという所にあります。
 地方都市とはいうものの州都ですから、通過するのに1時間近くかかりました。
 工場が閉まるまでに到着できなかった、最後の障碍でした。

 すぐ近くまで舗装道路だったのですが、この工場に入る所から舗装のない荒れ道になりました。

 
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 工場向かいの民家です。
 家の真ん中にペチカがあって、冬中薪を燃やして温め続けます。
 家の周囲に燃料になる薪が積み上げられています。

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 工場が開くのを待っていると、パンの配達車が来ました。
 横のマガジンへ運び込むためです。

 工場が開いて、内部へ案内されました。
 案内してくれたのはタマーラさん。

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 学校の校舎のように見えますが、これが工場です。

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 これは、ロットと呼ばれるゲームの駒を削る旋盤です。
 ドイツから輸入したそうですが、全自動で樽型の駒を削っています。
 この近くで、スピンドルターン(両端を固定する旋盤)で、粗削りをしている若者を見かけました。

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 削られた白木のマトリョーシカに、絵付けのための下仕事をしているところです。

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 絵付けです。

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 これも、絵付けです。

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 このように、工場で作るマトリョーシカは、分業で絵付けします。

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 この写真、なんだか、手揉みしているように見えませんか?
 クリアラッカーをてのひらに広げているのです。

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 茶褐色の液体が入った器があります。
 これがクリア・ラッカー。
 ここに手を浸して、手のひらに広げて、
 一気にマトリョーシカに塗ります。

 有機溶剤を含む油性クリアラッカーを手で塗るという話です。

 セルギエフ・パサードのスヴェニールでも、セミョーノフスカヤ・ロースピシでも、クリア・ラッカーを手で塗るという点では共通していました。
 ホホロムスカヤ・ロースピシのユリアさんだけ、「そこは企業秘密だから」と、やわらかく、はぐらかされました。
 マトリョーシカはいざ知らず、ホホロマは食器ですから、塗装は、より重要な話になります。

 ホホロムスカヤ・ロースピシに関する記事は、1つに治まらなかったので、それぞれ下にリンクを示しておきます。

 ホホロムスカヤ・ロースピシ-1
 ホホロムスカヤ・ロースピシ-2

 健康上よろしくないのでは・・・・
 と、考えたのですが・・・・

 塗装方法は、刷毛塗り、スプレー、浸し塗りなどがあります。
 浸し塗りは、機械化しない限り、手で塗るのと大差ないでしょう。
 スプレーは、人がやる限り、手で塗るよりたくさん有機溶剤を吸い込んでしまうでしょう。
 そんなことを考えると、手で塗るのも、体に悪い度合いは、そんなに変わらないかもしれません。

 この部屋に入る前にタマーラさんが筆者に尋ねました。
 「ラッカーの臭いは平気ですか」
 厳密に言うなら「有機溶剤の臭い」ですが、もしそう言われたら筆者には、そのロシア語を聞き取れなかったでしょう。
 彼女は、この程度に気をつかってくれています。
 
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 クリアラッカーを塗ったマトリョーシカはこのような乾燥室で乾燥させます。

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 マトリョーシカの底にはみ出したクリアラッカーを磨き落としているところです。

 この写真を見て、自分が持っているマトリョーシカの底を見ると・・・・
 キーロフのマトリョーシカの底は、綺麗に磨いてあります。
 他の産地のものは、裏に絵の具がはみ出しているもの、裏も全部着色してあるものなど、様々な処理がみられました。

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 工場付属ショップで筆者の購入したマトリョーシカを包装するタマーラさんです。

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 技術的に優れた人々でしょうか。
 この工場に貢献した人々でしょうか。
 工場の庭に大きな写真が並んでいました。

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 写真を並べた掲示板の端です。
 部分を拡大してみました。
 社歌です。

 参考までに、この日ここで購入できる一番安いマトリョーシカは、240ルーブルでした。

 これで、セルギエフ・パサード、セミョーノフ、キーロフという、三大産地とも言える大規模工場を見学したことになります。
 
 

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