近況3題

 近況をまとめます。2009年4月3日(金)ロシアからメールが届きました。
 桃太郎のマトリョーシカができそうです。
 2009年4月19日(日)マトリョーシカ関係の情報を求めて、京都市内を動きました。
 城たいがさんのお店、ロシア雑貨のお店「リャグーシカ」、そして桃太郎マトリョーシカ、以上3点について書きます。
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1 「城たいがのポエムショップ『夢地蔵』」をお訪ねし、城たいがさんにお逢いしました。

 上の写真は、本ブログ2009年1月1日「新春の御挨拶~」で紹介した松山、道後温泉近辺で購入したものと同じタイプのマトリョーシカです。
 興味を引かれたのは、このマトリョーシカの価格です。
 筆者の常識では考えられないほど安い。
 あまりに安いから、産地や作者を知りたくて質問したのですが、松山のお店の方にはわからない。その代わりに紹介頂いたのが、嵯峨野のお店でした。

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 上の写真が城たいがさんのお店です。丸太町通りから常寂光寺に向かう途中、道の左側にあります。
 写真左下の地蔵が首をかしげています。頭部が動いているのです。自分で作られたそうです。始めに紹介したマトリョーシカもご自身でデザインされ、発注されたそうです。
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 購入したマトリョーシカは、こんな可愛い袋に入れ頂きました。
 御自身の美術館をお作りになるとか。夢のある話だと思いました。
 お店は独自のサイトをお持ちです。筆者が紹介するより直接サイトを御覧いただいた方が良いでしょう。下にURLを紹介しておきます。

   http://www.jyotaiga.com/

2 ロシア雑貨の店「リャグーシカ」を訪問しました。

 小さな天使の入ったタマゴを購入しました。
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 日本的な印象を受けました。
 城たいがさんの、自作デザインのマトリョーシカを購入した後ですから、これもそうではないかと考えてしまいました。
 でも、裏返すと・・・・・
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 「セルギエフ・パサート」「モスクワ」というラベルがありました。
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 中に小さな天使の人形が入っています。
 イースターエッグのバリエーションかと思いました。

本ブログ「ルースキー スーヴェニール マトリョーシカ-1 」
   http://drab.at.webry.info/200809/article_1.html
 以下9回にわたって粗訳を紹介した書物は、「マトリョーシカ」「イグルーシカ(玩具)」「パスハリヌィエ・ヤイツァ(イースター・エッグズ)」というシリーズになっています。

 3冊の書物は、表紙だけ「2008年 モスクワ=13 その他色々」で紹介しておきました。
   http://drab.at.webry.info/200808/article_12.html
 今、「イグルーシカ」の訳にかかったところなので、イースターエッグを紹介するのは数年先になりそうですが・・・・・・
 ロシアのイースターエッグは、マトリョーシカよりも古いもので、材料は木だけでなく、パピエマッシュ(張子)、金属に七宝等々、色々なものがありました。そんな中に木工旋盤(ろくろ細工)入れ子タマゴもありました。この技術は多少なりとも、マトリョーシカ誕生の土台になったでしょう。
 実際、セルギエフ・パサートにある玩具博物館の職員はNHKの番組で、マトリョーシカ誕生には、「箱根入れ子七福神人形モデル説」と「イースターエッグ発展説」があると発言していました。

 ところで、先に紹介した「ルースキー・スヴェニール・マトリョーシカ」という書物には、3種類の木工旋盤(ろくろ)人形が登場します。
 マトリョーシカ、ネヴァリャーシカ、ウクラートカです。
 マトリョーシカは御存知入れ子人形。
 ネヴァリャーシカは、否定の接頭語「ニェ」+「ヴァリャッツア(倒れる)」、つまり「倒れないもの」=「起き上がり子法師」です。
 また、「ウクラートカ」は「トランク」、つまり「入れ物」ですが、この場合酒や調味料の瓶を収納する中空の人形です。

 旋盤(ろくろ)細工の木製容器というと、以前に紹介したリンゴがあります。
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 セルギエフ・パサートの玩具博物館に展示されているリンゴ型容器です。
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 筆者も、話のネタに、白木のリンゴ型容器を購入しました。
 以前、これをお見せしたら、なんと箱根ロクロ職人(最後の七福神作家)の田中さんも、同じようなものを作っていらっしゃったのです。

 筆者はこのブログでマトリョーシカ、箱根入れ子人形モデル説や松山姫ダルマモデル説などを紹介したのですが、マトリョーシカ誕生以前から、日露双方によく似た作品があって、今も作られているということが面白いと考えています。

 もうひとつ、お店で目についたのがヴャツカ(今のキーロフ)のマトリョーシカ。
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 お店では写真を撮らなかったので、筆者が購入したものを紹介します。
 でも、見分けがつかないほどよく似た物が販売されていました。
 マトリョーシカの歴史は大きく、様々な個性的な表現が試みられた誕生時代、典型化され画一化されたソ連時代、作家が個性的に競作する現代に分けられるのですが、これは、産地の特徴がよく見られる、今から見れば古いタイプのマトリョーシカです。エプロンの花柄や首の周りの模様は手描きでなく、ライ麦の葉をソーダで煮て金色にして、金型で打ち抜いて貼り付けたものです。手間がかかりすぎるからでしょうか、最近モスクワでもあまり見かけなくなりました。希少価値になりつつあるのではないでしょうか。

ヴャツカはじめ、色々な産地のマトリョーシカについては本ブログ、下のページを参照ください。

「2008年 モスクワ=8 8月11日(月)=1 マトリョーシカ博物館」
   http://drab.at.webry.info/200808/article_8.html

 「リャグーシカ」というお店は寺町四条下ル、カメラのナニワから路地を隔てた南側のビル4階にあり、ロシア雑貨が綺麗に展示されています。こちらも独自のサイトをお持ちですので、URLを紹介しておきます。

   http://lyagushka.com/

3 ロシアから面白いメールが届きました。

 ニジニノブゴロド州のセミョーノフというマトリョーシカの産地が、日本から1000体を越す、桃太郎マトリョーシカの注文を受けたという話です。
 画像は下のURLで直接御覧ください。

   http://www.suvenir.segment.ru/rating/show/3261/

あきらかに桃太郎ですが、説明文には「桃太郎」の他に、「ソツマ」「加藤キヤマソ」という、わけのわからない単語が目につきます。
 よくわからないのですが、取り急ぎ「ソツマ」が「薩摩」「加藤キヤマソ」が「加藤清正」だとすれば、加藤清正は肥後=熊本の城主で薩摩=鹿児島の隣だし、桃太郎の話は加藤清正よりうんと古いよ、とメールを送っておきました。

 桃太郎のマトリョーシカは既に日本で売られています。
 日本でもマトリョーシカの絵付けを趣味にしている人もいます。
 自分でデザインして発注すれば、ロシアの職人さんはそれに応えてくれます。
 もう、どんなデザインのマトリョーシカがあってもおかしくない時代になったようです。
 ここで紹介されているマトリョーシカはまだ日本のサイトで見つけることができませんが、やがてどこかで見ることになるのでしょう。

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この記事へのコメント

kota
2009年04月30日 09:33
はじめまして。山中の漆器屋でございます。ブログにコメントで連絡いただきありがとうございます。コメントにいただいたメールアドレスにメールをお送りしたところ、返ってきました。お手数ではございますがcotaniguchiアットマークgmail.comまたはinfoアットマークtaniyajapan.comまでメールくださいませ。

http://www.taniyajapan.com/

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  • まとめ直してみました

    Excerpt:  筆者のろくろ初体験です。鳴子の松田工房さんでお世話になりました。  自分で削ってみて、一寸感じるところがありました。  というわけで、マトリョーシカ、箱根七福神、ろくろの作品などについて、今.. Weblog: ROKO racked: 2009-08-23 02:11
  • 10周年

    Excerpt: 2日前に、以下のようなメールをいただきました。 そのままコピペしたらどうなるか ということで Weblog: ROKO racked: 2018-03-29 06:40